ジムニーにはESPを解除するためのスイッチが付いています。
ところが、2Hや4HではESPを解除しても、速度が時速30kmほどになると自動的に復帰してしまいます。
普段の道路を走るなら、安全のためにもESPは作動してくれた方が良い機能です。しかし、雪道やぬかるみなどでは、タイヤをある程度空転させながら走りたいこともあります。
僕も雪道で再発進しようとしたときに、ESPの制御が入って思うように進めなかったことがありました。
また、僕は上手ではありませんでしたが、以前は7年ほどドリフトをしていました。そのため、車が滑り始めたときにESPが介入すると、想定していなかった動きをして怖いと感じることもあります。
そこで今回は、必要なときだけESPを解除した状態で走れるように、カプラー式のESPキャンセラーを取り付けました。
ただし、今回の方法はジムニーの「整備用モード」を利用します。車両の安全装置に関係する部分なので、取り付けや使用については自己責任でお願いします。
ジムニーのESPキャンセラーとは?

今回購入したESPキャンセラーがこちらです。
ESPキャンセラーといっても、大きなユニットやスイッチを取り付けるものではありません。
アクセルペダル付近にある純正カプラーへ差し込み、端子を短絡させるための小さなカプラーです。これを取り付けることで、ジムニーを整備用モードへ切り替えられるようになります。
カプラーの端子を短絡させるだけなので、必要な部品と工具があれば自分で作ることもできます。
取り付けたあとに工具箱を探してみると、同じ形状の2極カプラーが出てきたので、実際に予備のESPキャンセラーも作ってみました。
作り方や必要だった部品については、こちらの記事にまとめています。
▶ ジムニーJB64/JB74用ESPキャンセラーを自作|必要な部品と作り方
僕が作ったものも機能的には問題ありませんでしたが、端子の圧着などは購入した完成品の方がきれいでした。
カプラーや端子、圧着工具などをすでに持っている人は、自分で作っても良いと思います。
ただ、工具や部品を一からそろえるなら、完成品を購入した方が簡単で安上がりです。
ESPキャンセラーを取り付ける

ESPキャンセラーを取り付けるカプラーは、アクセルペダルの上側にあります。
運転席の足元へ頭を入れて、下からのぞき込むようにすると確認できます。

探すのはこちらの白いカプラーです。
僕のジムニーでは、カプラーがビニールテープで配線に固定されていました。
まずは、このビニールテープを外します。
作業そのものは難しくありませんが、場所が狭くて体勢もつらいため、このテープを外す作業が一番大変だったかもしれません(笑)。
暗くて見えにくいので、小さなライトがあると作業しやすいと思います。

白いカプラーを取り出せたら、購入したESPキャンセラーを差し込みます。
これで端子が短絡された状態になります。
商品説明では差し込んだまま使用できるようですが、常に短絡しているのが気になる場合は、配線を延長してスイッチを付ける方法もあります。
僕はひとまず、そのまま取り付けておくことにしました。

最後に、カプラーが動いたり異音の原因になったりしないように、ビニールテープで配線へ固定して取り付け完了です。
ジムニーを整備用モードにする方法
ESPキャンセラーを取り付けただけでは、ESPは解除されません。
エンジンを始動する前に、整備用モードへ切り替える操作が必要です。
僕のジムニーはプッシュスタート式なので、次の手順で切り替えました。
1.エンジンをかけずに電源をONにする

AT車はブレーキペダルを、MT車はクラッチペダルを踏まないまま、プッシュスタートボタンを2回押して電源をONにします。
ペダルを踏んでいるとエンジンが始動してしまうため、この時点ではまだ踏みません。
2.ESP OFFスイッチを長押しする

メーター内の警告灯が点灯してから消灯するのを待ちます。
警告灯が消えてから3秒以内に、ESP OFFスイッチを約5秒間長押しします。
操作できる時間が短いため、最初は少し慌てるかもしれません。
失敗した場合は、一度電源をOFFにして最初からやり直せば大丈夫です。
3.整備用モードになったことを確認する

操作に成功すると、インフォメーションディスプレイに「整備用モード」と表示されます。
表示を確認したら、通常どおりエンジンを始動します。

エンジンを始動しても、ESP関係やヒルホールド関係の表示灯が点灯したままになります。
初めて見ると故障したようで少し不安になりますが、整備用モードに入っているときはこの表示で正常です。
これで時速30kmを超えても、ESPが自動的に復帰しない状態になりました。
整備用モードの解除方法
整備用モードを解除するための特別な操作は必要ありません。
エンジンを停止して電源を完全にOFFにすれば、整備用モードは解除されます。
次に普通にエンジンを始動したときは、ESPも通常の状態に戻ります。
そのため、必要なときだけ整備用モードへ切り替えて、普段はESPが作動する状態で走ることができます。
MT車で整備用モード中にエンストした場合は、電源をONにしたまま再始動すると整備用モードが維持される可能性があります。確実に解除するときは、一度プッシュスタートボタンを押して電源を完全にOFFにします。
ESPを解除したまま走れるようになった
今回取り付けたカプラー式のESPキャンセラーは、純正カプラーへ差し込むだけなので作業は簡単でした。
一番苦労したのは、アクセルペダルの上へ体を入れて、カプラーに巻かれているビニールテープを外すところです(笑)。
普段の道路ではESPを解除する必要はありませんし、安全のためにも通常どおり作動させておく方が良いと思います。
それでも、雪道やぬかるみなどでESPの制御が邪魔になる場面では、自分で必要なときだけ解除できるようになったのは便利です。
もっと予算をかけられるなら、スイッチ操作で制御を切り替えられる本格的なESPキャンセラーもあります。
しかし、とりあえず安くESPの解除を維持できるようにしたいなら、今回のカプラーを使った方法で十分ではないでしょうか。
取り付ける場合は、自分のジムニーの年式やカプラー形状を確認したうえで、自己責任で使用してください。
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