愛車のJB64ジムニーも購入から3年が経ち、走行距離は約3万3,000km。ついに初回車検の時期になりました。
車検の見積もりをしてもらったところ、ディーラーから勧められたのが「クーラントブースター」の添加です。
もちろんディーラーにお願いしてもよかったのですが、見積もりを見ながら「これくらいなら自分でできそうだな」と思い、少しでも車検費用を抑えるために自分で入れてみることにしました。
今回購入したのは、古河薬品工業(KYK)の「クーラントリカバリー」です。
また、せっかく冷却系のメンテナンスをするので、ラジエーターキャップもNTK製の新品へ交換します。
ラジエーターキャップについては、ディーラーから交換を勧められたわけではありません。3年・3万3,000kmなら、まだ交換しなくてもよかったのかもしれません。
ただ、それほど高価な部品ではなく、交換作業も簡単です。古いキャップは外してみないと状態が分かりにくいため、今回は予防整備のつもりで交換することにしました。
この記事では、JB64ジムニーにクーラントリカバリーを入れる方法と、ラジエーターキャップの交換手順、実際に作業して分かった注意点を紹介します。
JB64ジムニーにクーラントブースターを入れる

今回使用するのは、古河薬品工業(KYK)の「クーラントリカバリー」です。
クーラントをすべて交換するのではなく、現在入っているクーラントに添加することで、防錆性能や消泡性能などを回復させるための商品です。
内容量は300mlで、従来のクーラントだけでなく、長寿命タイプのLLC・スーパーLLCにも使用できます。
ディーラーで勧められたクーラントブースターとは商品が異なりますが、今回は価格が手頃で入手しやすかったKYKのクーラントリカバリーを選びました。
▶Amazonで見る(古河薬品工業 KYK クーラントリカバリー 300ml)
リザーバータンクを取り外す

※この作業は、必ずエンジンと冷却水が十分に冷えた状態で行ってください。エンジンが熱い状態でラジエーターキャップを開けたり、冷却系の部品を外したりすると、高温のクーラントや蒸気が噴き出して、やけどをするおそれがあります。今回は、エンジンが完全に冷えていることを確認してから作業を始めました。
KYKクーラントリカバリーは、冷却水容量5〜10Lに対して1本(300ml)を使用する商品です。
今回はリザーバータンクから約250mlのクーラントだけを抜いて、抜いた量とほぼ同量のクーラントリカバリーを添加しました。
なお、使用量は正確に計量したものではありません。
また、商品の説明では、ラジエーターから添加する量と同程度のクーラントを抜いてから、クーラントリカバリーを入れるよう案内されています。
今回は作業のしやすさを優先し、ラジエーター本体ではなく、リザーバータンク内のクーラントを抜いて、そこへクーラントリカバリーを入れることにしました。
リザーバータンクへ入れた場合、クーラントリカバリーがすぐに冷却系全体へ混ざるわけではありません。
エンジンが温まって冷却系の圧力が高くなると、ラジエーターキャップの圧力弁が開き、クーラントの一部がリザーバータンクへ移動します。その後、エンジンが冷えて冷却系が負圧になると、キャップの負圧弁が開き、リザーバータンク内のクーラントがラジエーターへ戻ります。
この動きを繰り返すことで、リザーバータンクに入れたクーラントリカバリーも、走行しているうちに少しずつ冷却系全体へ混ざっていくと考えました。
なお、これはメーカーが案内している添加方法とは異なります。説明書どおりに作業する場合は、ラジエーター側からクーラントを抜いて添加してください。

JB64ジムニーのリザーバータンクは、上部のボルト1本で固定されています。
今回は10mmの板ラチェットレンチを使って、固定ボルトを取り外しました。

ボルトを外したら、リザーバータンクを上方向へ持ち上げて取り外します。

取り外したリザーバータンクからクーラントを抜き、リザーバータンクを車体に付けなおし、同じくらいの量のクーラントリカバリーを入れていきます。
JB64ジムニーのラジエーターキャップを交換する

今回購入したのは、NTK製のラジエーターキャップ「P541A」です。
ラジエーターキャップは純正品でもよかったのですが、NTKは価格が手頃で、Amazonでも簡単に購入できます。
P541Aの開弁圧は108kPa(1.1kgf/cm²)で、JB64ジムニーに付いていた純正キャップと同じでした。
箱には大きく「ホンダ系」と書かれているため、「本当にジムニーに使えるの?」と少し不安になりますよね。私も商品が届いてから気づきました。
ただし、この「ホンダ系」という表記は、ホンダ車専用という意味ではなく、ラジエーターキャップの形状を表しているようです。
実際にP541AをJB64ジムニー用として販売しているショップもあり、取り外した純正キャップと比べてみても、取り付け部の形状や開弁圧に違いは見られませんでした。実際に私のJB64にも取り付けることができています。
そのため、今回はそのまま取り付けることにしました。
ただ、NTKの車種別適合表を確認したところ、JB64ジムニーの記載は見つけられませんでした。
私のJB64には問題なく取り付けることができましたが、メーカーが正式に適合を案内しているわけではなさそうです。
購入する場合は、念のため現在付いているラジエーターキャップの形状や開弁圧を確認してください。
▶Amazonで見る(NTK ラジエーターキャップ P541A 108kPa)

ラジエーターキャップは、エンジンと冷却水が十分に冷えていることを確認してから交換します。
エンジンが熱い状態でキャップを開けると、高温のクーラントや蒸気が噴き出し、やけどをする危険があります。走行直後は絶対に開けないでください。
古いキャップは、上から押さえながら反時計回りに回して取り外します。新品のキャップを取り付けるときは、取り外したときと反対の手順で、止まる位置まで確実に回します。
交換後の状態がこちらです。取り付け後はキャップが最後まで回っていることを確認しました。
念のため、しばらく走行したあとにキャップ周辺からクーラントが漏れていないか、リザーバータンクの液量に異常がないかも確認しておきます。
抜いたクーラントを処分する

リザーバータンクから抜いたクーラントは、そのまま排水口や側溝などへ流すことはできません。
今回は、以前購入した「LLC(クーラント液)凝固剤」を使って固めることにしました。
▶Amazonで見る(Il Cuore クーラント凝固剤 500g)
この商品は、クーラント1Lに対して約30gを入れてかき混ぜ、10〜15分ほど待つと固まるようです。
今回抜いたクーラントは約250mlなので、必要な凝固剤は少量です。500g入りを以前購入したものの、なかなか使い切れずに困っていました。クーラントを全量交換する場合でも、かなり余りそうですね。
凝固剤を入れて、クーラントが固まったことを確認します。
ただし、固めたクーラントを可燃ごみとして出せるかどうかは、自治体によって扱いが異なります。袋に入れて処分する前に、住んでいる地域の分別方法を確認してください。
液体のまま排水口や道路の側溝、地面などへ流してはいけません。家庭で処分できない場合は、整備工場やガソリンスタンド、クーラントを購入した店舗などへ相談しましょう。
まとめ
今回は、3年目を迎えたJB64ジムニーにKYKのクーラントリカバリーを添加し、ラジエーターキャップも新品に交換しました。
クーラントリカバリーは、リザーバータンクから抜いたクーラントと入れ替える形で約250ml添加しています。
本来はラジエーター側から添加する商品ですが、今回は作業のしやすさを優先してリザーバータンクから入れました。メーカーが案内している方法とは異なるため、同じ作業をする場合は商品の説明を確認してください。
ラジエーターキャップには、NTK製の「P541A」を使用しました。箱には「ホンダ系」と書かれていますが、純正キャップと形状や開弁圧を比較し、私のJB64には問題なく取り付けることができました。
ただし、NTKの車種別適合表にはJB64ジムニーの記載が見つからなかったため、購入する場合は、現在付いているキャップの形状や開弁圧を確認した方が安心です。
どちらも作業自体は難しくありませんが、必ずエンジンと冷却水が十分に冷えた状態で行いましょう。
また、抜いたクーラントは排水口や側溝へ流さず、住んでいる地域のルールに従って適切に処分してください。
今回は予防整備として交換したため、すぐに大きな変化を感じられる作業ではありません。それでも、クーラントの性能維持や冷却系のトラブル予防につながればと思います。
